AZUMA HIROFUMI

ガラス乾板をプリント

今日(2024年5月2日)は70年以上前に撮影されたガラス乾板のプリント。

なんですが、ガラス同士を5枚重ねて何十年も保管してあったようで、乳剤がまるで糊のようになってガラス同士がくっついた状態。
これを剥がしてプリントをして欲しいとの依頼でした。

計6枚がやって来て、1枚は単独ですが割れた状態。残りは先に書いたように5枚がくっついた状態。
一番上のガラスは既に端が割れて欠落。

自分もこんな作業はやったことないので、ガラスが割れてしまってプリントも作れなかったらごめんなさいと先に了解をしてもらい作業。
薬品を作ってガラスの間に浸透させて何とか割れずに5枚を剥がすことに成功。

既に失われていた部分や今回の薬品によって一部乳剤を痛めてしまった部分はあるものの、かなり上手くいって、依頼のコンタクトプリントも無事に製作出来ました。

何十年もの時を経て蘇った写真に感動。

依頼されていたわけではないですが、個人的にせっかくなら・・・と思い、急遽、ネガキャリアを製作して引き伸ばしました。ここでも自作した引き伸ばし機が役に立ちました。

最初はどうなることかと心配でしたが、結果的には貴重な体験をさせていただき感謝の気持ちです。

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